アロマキャンドルのやさしい灯りと香りに癒されたいけれど、家にペットがいると少し不安になりますよね。
「この香り、大丈夫かな?」「煙ってペットに悪くない?」そんな疑問を抱きながら、結局キャンドルを我慢している方も多いかもしれません。
でも実は、素材や香りを選べば、ペットと一緒でもアロマキャンドルは十分楽しめます。
この記事では、ペットとアロマキャンドルを両立させるために知っておきたい基本情報から、安全な選び方、実際に使えるおすすめ商品までをまとめました。
過度な不安にとらわれすぎず、でも大切な家族の一員であるペットのことを第一に考えながら、香りある暮らしを楽しむためのヒントになればと思います。
ペットとアロマキャンドルは両立できる?まず押さえたいポイント

ペットにアロマキャンドルは危険?よくある不安とその真相
「アロマキャンドル=ペットに悪い」という話、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。
実際、すべてのアロマキャンドルがペットに安全とは言い切れません。なぜなら、香りの成分や燃焼によって出る煙・ススなどが、動物にとって刺激になる可能性があるからです。
とくに猫は肝臓の代謝機能が人間や犬とは異なり、精油(エッセンシャルオイル)の成分を体外にうまく排出できません。これにより、ごく微量でも中毒症状が出てしまうケースがあるといわれています。
一方で、すべてのアロマやキャンドルが危険というわけではなく、香りや素材の選び方次第で、ペットと共存できる安全な商品もあります。
ポイントは、
「焚いても良い香り」ではなく「焚いても問題がない香り」を知ること。
そして使い方にもひと工夫必要です。
犬と猫でこんなに違う!動物別に見る香りの影響
犬と猫では、香りに対する感受性やリスクの種類が異なります。
- 犬は嗅覚が非常に優れており、香りが強すぎるとストレスになることがあります。ただし、種類を選べば問題なく使えるケースも多く、**芳香浴(香りを楽しむ程度の拡散)**であれば許容範囲とされることが多いです。
- 猫は前述の通り、精油成分を肝臓で解毒する機能が弱く、ラベンダーやユーカリなどの天然成分でも危険とされています。どんなに微量でも影響が出ることがあるため、基本的に精油系の香りは避けるのが無難です。
この違いをしっかり理解しておくことで、誤った選択を避けることができます。
有害な香り・安全な香りリスト – 知っておきたい香り10選
ペットに有害とされる香りの一例
- ティートゥリー
- ユーカリ
- ミント系(ペパーミント、スペアミント)
- シトラス系(レモン・オレンジ等)※特に猫
- パチュリ
- クローブ(丁子)
比較的安全とされる香りの一例
- ラベンダー(犬のみ)
- カモミール・ローマン
- ローズ(微香であれば可)
- フランキンセンス(少量・犬のみ)
猫については基本的に無香料、または香りの非常に弱いものを選んだほうが安心です。
犬の場合は香りの強さに注意すれば、リラックス効果をもたらす香りもあります。
アロマキャンドルがペットにとって完全に安全というわけではありませんが、香りと素材をきちんと選べば、安全に楽しむことは可能です。
まずは「自分の飼っている動物にとってどんな香りがOKか」を理解することが第一歩です。
ペットに優しいアロマキャンドルの選び方

ポイント1. 原料はソイや蜜蝋がおすすめ!石油系パラフィンを避ける理由
アロマキャンドルの原料にはいくつかの種類がありますが、**ペットがいる家庭におすすめなのは「ソイワックス」や「蜜蝋(ビーズワックス)」です。
これらは植物性・天然由来で、燃焼時に出る煙やススが少なく、空気を汚しにくいのが特徴です。
反対に、石油系パラフィンワックスを使ったキャンドルは、有害物質(ベンゼンなど)を含む可能性があり、ペットだけでなく人間にも影響を与えるおそれがあります。
原料 | 特徴 | ペットへの安全性 |
ソイワックス | 大豆由来。ススが少なく低温燃焼 | ◎ 安心して使いやすい |
蜜蝋 | ミツバチ由来。自然な香りが優しい | ◎ 天然で安心 |
パラフィン | 石油由来。安価・ススが出やすい | △ 避けた方が無難 |
選ぶ際は、「100%ソイワックス使用」などの表記をチェックすると安心です。
ポイント2. 香料選びが決め手!自然由来&低刺激の香りを選ぶ
香りが含まれているキャンドルでも、精油(エッセンシャルオイル)由来の自然な香りで、かつペットにとって安全な種類を選ぶのが基本です。
ただし、精油そのものが猫にはNGなため、猫を飼っている場合は無香料、または香りの非常に弱い製品が向いています。
チェックすべきポイント
- 無添加・無香料または「ペットにもやさしい」などの記載があるか
- 「〇〇精油配合」ではなく、どの精油が使われているか明記されているか
- 香りが強すぎない設計か(天然由来でも刺激になることがある)
犬の場合はラベンダーやカモミールなど、リラックス効果のある香りが好まれることもありますが、強すぎない香り・少量使用が基本です。
ポイント3. 使い方にも工夫を!ペットに配慮したアロマキャンドルの楽しみ方
どれだけ安全な素材や香りを選んでも、使い方を間違えるとリスクが残ります。
とくに密閉された空間で長時間キャンドルを焚き続けるのは避けたいところです。
ペットとアロマキャンドルを楽しむためのコツ
- 換気をしながら使う(窓を少し開けておくなど)
- ペットが届かない場所にキャンドルを置く
- 長時間焚かず、1時間以内を目安にする
- ペットが香りを嫌がっていないか観察する
- 使用後はしっかり火を消し、残り香が残らないよう注意する
また、ペットが体調不良のときや、体力の弱い高齢ペット・子犬子猫がいる場合は、キャンドルの使用自体を控えるのが安全です。
アロマキャンドルの安全性は「何を選ぶか」だけでなく、「どう使うか」も重要なポイントです。
素材・香り・使用方法の3つの視点からペットへの配慮を忘れずに選んでいきましょう。
ペットと楽しめるアロマキャンドルおすすめ3選【商品比較】

1. ペットハウスキャンドル(Pet House Candle)
アメリカの愛犬家から高評価を得ているキャンドルブランド。パラフィン不使用でアレルゲンフリー。香りの種類が豊富で、飼い主の好みにもフィットしやすいです。
- 素材:天然ソイワックス(100%)
- 香り:全20種類(リネン、バニラ、グリーンティー等)
- 対応:犬向け
- ポイント:公式でペット安全性テスト済
2. ピュアラバリ シトロネラキャンドル
虫除け効果を持つシトロネラ精油を配合したキャンドル。自然素材でできており、子どもやペットがいる家庭向けとして販売されています。夏場に人気。
- 素材:天然ハーブ、蜜蝋
- 香り:シトロネラ(やや強め)
- 対応:犬向け(猫はNG)
- ポイント:アウトドアや玄関先にもおすすめ
3. 無香料蜜蝋キャンドル(猫専用)
香りに敏感な猫のために、無香料・蜜蝋のみで作られたシンプルなキャンドル。インテリア性は控えめですが、猫と安全に使える希少な選択肢。
- 素材:100%蜜蝋
- 香り:なし(無香)
- 対応:猫・犬両方OK
- ポイント:猫がそばにいても安心して使える
おすすめ3製品の比較表
商品名 | 対応ペット | 香りの特徴 | 素材 | 特徴 |
ペットハウスキャンドル | 犬 | 選べる20種類 | ソイワックス | テスト済・アレルゲンフリー |
ピュアラバリ シトロネラキャンドル | 犬 | シトロネラ香強め | 蜜蝋+天然ハーブ | 虫除け効果・屋外向け |
無香料蜜蝋キャンドル(猫専用) | 犬・猫 | 無香 | 蜜蝋 | 香りゼロで猫も安心 |
どの製品もペットとの共存を意識した設計がされており、香りの強さ・素材・用途に応じて選ぶのがポイントです。
猫と暮らす方は無香料一択、犬と暮らす方は香りとの相性で選ぶと満足度が高くなります。
安全に使うためのQ&Aと注意点

Q. 猫がいる部屋でキャンドルを焚いても本当に大丈夫?
A. 結論から言うと、基本的には控えた方が安心です。
猫は精油を分解・排出する酵素を持っておらず、わずかな香り成分でも体に負担がかかる可能性があります。
特に、ティートゥリーやユーカリ、柑橘系などを含むキャンドルは猫にとって非常に危険です。
無香料の蜜蝋キャンドルであれば、短時間・換気しながらの使用は比較的安全と言われますが、体調や年齢によっても影響は異なるため、完全に安全とは言い切れません。
Q. ペットが嫌がっていないかどうか、どう判断する?
A. 以下のような反応が見られたら、香りを嫌がっているサインです。
- 鼻をひくひくさせて部屋を出たがる
- ソワソワ・落ち着かない様子になる
- 咳き込む、くしゃみをする
- 体をかく、舐める頻度が増える
- 耳を後ろに引く、視線をそらす
ペットが少しでも不快な様子を見せたら、すぐにキャンドルを消して換気しましょう。
“なんとなく平気そう”ではなく、“明らかにリラックスしているか”を目安にするのが大切です。
Q. キャンドル以外で香りを楽しむ方法はある?
A. あります。香りの楽しみ方はキャンドルだけに限りません。
代替方法の例:
- アロマストーン: 火を使わずに香りを拡散。ペットのいない部屋で使いやすい。
- ワックスメルト: アロマを含んだ固形ワックスを温めて香らせる。電気式で安全性◎。
- ディフューザー: 水で薄めて香らせるタイプ。ただし、精油選びは慎重に。
- 無香料+消臭効果のあるグッズ: 香りでなく空気を清潔にする方向で考えるのも一つ。
安全性を最優先するなら、香りを発生させない消臭グッズや除菌スプレーも選択肢として有効です。
Q. 使用上の注意まとめ – 大切なペットのために守りたいこと
A. ペットとキャンドルを両立させるために、次の点は最低限意識しておきましょう。
- 換気を必ず行う(窓を少し開けるなど)
- ペットが触れない場所に設置する
- 短時間の使用にとどめる(1回30〜60分程度)
- 使用中はペットの様子を観察する
- 香りが残りやすい密閉空間では使用を避ける
- 使用後はしっかり消火し、残り香の確認も忘れずに
安全なキャンドルを選んだとしても、使い方次第でリスクはゼロではありません。
香りを楽しむときは、常にペットの反応を見ながら、必要なときはすぐに対応できる状態で使うようにしましょう。
まとめ〜香りもペットも大切に、賢くアロマを楽しもう
アロマキャンドルを楽しみたい。でもペットの健康は何より大事。
そう思って一歩踏み出せずにいた方も、この記事を通して少し安心できたのではないでしょうか。
ペットがいてもアロマキャンドルは使えます。
大切なのは、安全な素材・香りを選ぶことと、正しい使い方を守ること。
そして何より、ペットの様子をよく観察してあげることです。
自分の癒し時間を大切にしながら、ペットにもやさしい環境を整えていく。
そんな暮らしの中に、アロマキャンドルがそっと寄り添えたら嬉しいですね。
最後に
この記事で紹介した製品はどれも、ペットと暮らす方の視点に立ったアイテムばかりです。
気になるキャンドルがあれば、まずは公式ページや口コミをチェックしてみてください。
小さな安心の積み重ねが、大きな癒しの時間につながります。
ペットもあなたも、心地よく過ごせる香りとの出会いがありますように。
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